12月15・16の両日、せたがやボロ市が開催された。
*ごった返す人の海
せたがやボロ市は、戦後、代官屋敷の門前に年の瀬に市が立ち、布を扱う店が多かったためにこの名がつけられたものだそうだ。元は安土桃山時代の楽市楽座の楽市の流れを汲むもので、最初は渋谷にあったものが移ってきたという。そのころからボロ布が取引されたと言う事ではない。庶民の市であったのであり。骨董を扱う店は少ない。
*世田一ハウス
「せたがや道楽会」は、毎年の恒例で今年も世田一ハウス前に協賛出店した。地図「せたがや鳥目図」その他の解説・販売を行う。世田一ハウスは、地元建築家有志で構成される「NPOせたがや街並保存再生の会」が借り受けている街つくり活動の拠点。
*世田一ハウス内部
特別非営利活動団体街並み保存再生の会の活動記録が掲示されている。
ホットワイン300円、サンドイッチ100円が提供される。
*記録ビデオ。
15年前のせたがやの街並みが紹介される。今見ると非常に懐かしく感じられる。行政の支援を受けてこれはと思われる住宅を調査し平面図を記録。築50年が一応のラインとなる。しかし、実際には多くの価値ある建物が取り壊されてマンションに替わってしまった。街並み保存再生の会は、今は双子の給水塔保存に注力している。
*露天商の吉岡さん 木片を売る彫刻家。
田園都市線の三宿駅で世田谷線に乗り換える。上町駅下車。そこから人の波が続く。現在は700店ほどが並ぶ。真贋危ういものも多いが、ボロ市にはあまり骨董の類はない。その代わりに庶民的ないろんなものが売られている。吉岡さんは御神木を手に入れてその木片を売っていた。木彫の彫刻家だが、ここでの売り上げが実は糧なのかも知れない。いろいろ眺めながら歩いて、私は小ぶりの野草(シダ)を求めた。
世田谷ボロ市は年2回、1月15・16日にも開かれる。
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