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杭の検証

  • 執筆者の写真: misima
    misima
  • 2018年11月22日
  • 読了時間: 2分

更新日:2018年12月27日

杭の破壊に関するJASO技術者講習会

  東京ソイルリサーチの講師による、震災時の杭の破壊に関する講演があった。熊本の震災を経ての明らかにされた最新のものである。


  一般に震災を経て建物に被害が見られない場合でも、杭が損傷を受けているケースがあり、中でも新耐震後の2003年ごろの建物まで相当数が実際に被害を受けているということに驚ろかされた。2003年以降は、杭の設計において短期応力も見るようになっためそれ以降はほとんど破壊はないことも分かった。熊本が震災を経験したから証明されたのである。


  最も驚くべきものは、地中深く収まっている杭の様子を調べる技術の進歩である。レーダーを使ったり、ソナーを使ったり、ITを駆使し、もし実際にそこを確かめようとしたら何十メートルもその杭に沿って穴を掘らなければ成らないところを、高額な費用はかかるが地上からでも調べることができる。


   また、ゼネコンによる、杭が破壊された建物をジャッキアップして修復する技術が紹介された。ジャッキアップはAIによって制御しているという。重量数千トンにおよぶすさまじく重いビルを持ち上げて元の位置に戻す工程を、同社の3箇所の現場事例で見せてもらった。それぞれに、これほどの工事を行って復元の道を選んだ理由についても興味は尽きないが、こうして復元の技術が確立できたことには賛辞を送りたい。まだまだ地震被害に対する研究は先が長いが、ここまで来たのか、という驚きを感じずには居られないものである。東北の震災の時にはでできなったことが、熊本の時にはできたことかあり、進歩が実感される。


  

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一級建築士事務所住環境変換装置

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