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バナナ

執筆者の写真: misimamisima

更新日:2018年12月24日


バナナの花

川崎市でバナナを地植えする。

  熱帯性のバナナは日本では沖縄を除き地植えできないとされるが、我が家(川崎市高津区)では地植えしている。ちゃんと花を咲かせる。

  ただし、花は咲くが実が熟すことはない。実が熟す前に冬を迎えて枯れてしまうからだ。だが、次の年には再び芽を吹き、夏にかけてどんどん成長し大きな葉を茂らせて目を楽しませてくれる。毎年これを繰り返している。

   バナナは、本来は成長すると樹高5mに達し、幹太さは目通りは1mを越える巨大な草本である。我が家ではそこまでは成長しないが、その理由のひとつは、バナナは本来15ヶ月かけて一生を終えるものらしい。四季のある日本では1年が12ヶ月なのでその成長の時計が成り立たず、途中で逝きつくということらしい。


  よく似た樹形に芭蕉があり、日本では古い日本家屋に時々植えられている。これに似ているバナナも時に植えられているが、性質は異なる。いずれもいわゆる大正期の南洋趣味である。

  バナナの葉は芭蕉に比べ幅広で柔らかい。昔父から、夏の寝苦しいときには、このなバナナの葉を布団に敷いて寝ると涼しく感じられると聞かされた。実行したことはないが、さもありなんである。


  たとえ食べられなくとも、もう少しバナナの実を大きくしてみたいと思っていたところ、良いアイデアを思いついた。秋の内に小さなバナナの一株を掘り出してサンルーム「ミニバリ」で保管し、翌春の成長のスタートを早めに設定すれば、それから地植えしても花の時期が早まり、夏の間に実をつけることができるかも知れない。


早速一株掘り出して植木鉢に移した。バナナは大きく育つので室内での育成は無理である。春には地植えに戻さなくてはならない。室内での越冬の成果に期待したい。鉢は10号。



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