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Architects Office
平成30年11月3日
原宿 街歩き
代々木公園の米軍ハウス(旧ワシントンハイツ)
藤山さんの解説に聞き入る
スペイン通り
オブジェ
東京・原宿の街を、道楽会の藤山さんのコーディネートで歩いた。
写真は、代々木公園に保存されている米軍ハウス。戦後この地が米軍の接収地であったことを物語るもの。当時は通称「ワシントンハイツ」と呼ばれていて、今日の原宿の街の性格が形作られるその始まりであったという。
原宿は米軍の摂取地であったが、他の米軍基地周辺と異なり、中位以上の軍人家族が住んでいたため、原宿の街には彼らとの共存による穏やかな街つくりが生まれた。その購買力で街は潤い、今も表参道にあるオリエンタルハウスやキディランドは、このときからこけしなどのみやげ物を販売して人気だった。
また、戦後のPTA活動のおかげで、街の風俗店が廃され文教区化に成功したのも大きい。他の街で普通に見かける風俗やパチンコのない風情はこの成果である。
東京オリンピックが街の発展に資した。このことも大きい。ややもすれば米国一辺倒のバタ臭さい街になったかも知れなかったところ、そうならなかったのはオリンピックが国際的な意味付けを街に与えたためである。
明治神宮の100年の森の存在もあったと恩われる。まったく人為を加えない自然の森を抱くことに成功している。表参道のケヤキの街路樹も戦後に再植樹されて今では大樹となり、かけがえのない街の代名詞となっている。
その後、スペイン通りをぶらぶら散策し、昼食を挟んで表参道を歩いた。人目をさらう斬新なデザインの店舗や、行き交う観光客、外国人、ファッション、オブジェ、に目を見張る。
今回は藤山さんからたくさんの資料をいただいた。原宿育ちで、趣味で街歩きのアプリも開発していると伺った。完成を楽しみにしたいと思う。
9名の参加。
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