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Architects Office
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そもそもドームは守りの形である。守りの形を具現化するとドームになる。自然の中に住まうということはこのような守りの形が適していると思う。
雨、風、鳥獣の襲来、日照、湿気、人が自然の中で生き抜くために克服しなければならない形を具現化すると、基壇部はしっかりと大地から立ち上がり、ドームハウスが雨風に耐える。開口部は人智の部分で技術とアイデアで自然に対抗する部分である。大きなひさしの付いた窓は人が生きるために必要な装置である。
基壇部には水回りが収まり、ドーム内は吹き抜けの大空間となる。高い位置にある換気窓が自然換気を促し(重力換気)ドームハウスにもかかわらずパッシブな立ち位置を示している。

ドームハウスとは?

ログハウスとくらべてみよう。
ドームハウス VS ログハウス
構造強度
フーラードームは、極めて堅牢で軽量な構造である。レーダードーム等に採用される。軽く自立しているので、基礎の強度にはあまり依存せず、斜面にも、軟弱地盤にも対応できる。
きちんと作れば問題ないが、地盤が弱いと危険。山間部の斜面には不向き。基礎工事は相当にしっかりしたものが必要となる。大空間は難しい。
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エコロジー
原材料の消費はあらゆる工法の中で最小。資材が相対的に軽く、建設にかける労力も小さい。大きな重機を必要としないため材 料搬入のために山肌を削ることもなく、自然環境にやさしい。また、球体であるので、熱還流率はもっとも小さい。
大量の木材を消費し、大きく重い資材の運搬や、組み立て、基礎つくりなどに大きな建設機械が必要となり、建設現場まで山肌を削っての導入道路も必要となる。ただそそれ以外は全般的にエコロジーでは高く評価される。